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2021年11月25日

部分月食と夜空の撮影知識

月食は月、地球、太陽の順番で直線状の並びになった時に起きる現象です。

地球の影で月が食べられるイメージです。

*日食の場合は、地球、月、太陽の順番で、太陽が月の影に食べられるイメージです。

本校の駐車場からも、部分月食の様子は確認できました。

月の98%が地球の影に隠れるので、皆既月食と言って良いほどの部分月食でした。

これほどまでの部分月食は140年ぶりと言われています。



この写真は天体用の望遠レンズは使用していません。また、シャッターを閉じるまでに2秒ほど時間をかけて撮影しています。

被写体(月)がとても暗いので、三脚を使い、光を長く取り込んで撮影しています。
結果、写真は肉眼以上に明るい月が写っています。

保護者、生徒の中にはスマートフォンで撮影された方もいらっしゃると思います。

本校職員もスマホで撮影を試みましたが、なかなか満足のいく写真は撮れませんでした。

・月が1枚の写真にいくつも写る手振れ現象。
 →この原因は固定不足です。

・月が真っ白の光の塊になってしまう現象。
 →これは【白飛び】という現象で、原因はスマホは露出の設定ができないからです。

スマホの写真は限界がありますが、月額有料アプリでは一眼レフのように、露出の調整ができるアプリも存在します。
スマホでも、一眼レフでも露出の知識は役立つので紹介します。

露出は3つの要素で決定します。

・シャッター速度(光を当てる時間の長さ)
・絞り(光を当てる時間の長さ)
・ISO感度(撮影素子の光を受ける感度の高さ)

分かりやすく言い換えると…
蛇口から出た水をコップで溜める想像をしてください。

・シャッター速度→蛇口を開いて出てきた水をいつのタイミングで閉めるか。
・絞り→蛇口の口が大きいか小さいか。

結果…どれだけコップに水をためることができるかで、写真の明るさに影響が出ます。

コップの水がたっぷり→カメラが取り込んだ光がたっぷり→明るい写真

コップの水が少ない→カメラに取り込んだ光が少ない→暗い写真

ではISO感度は何かというと…暗い風景の時こそ必要な設定です!!

暗いとカメラは光をため込もうとしてシャッター速度が遅くなります。この間に手は必ず震えていますので、写真がブレブレの仕上がりになります。

しかし、ISO感度をあげると撮影が可能となります。

つまり、コップの水が少なくても、ISO感度上げることでコップの中の水の量を増やすイメージです。

ただし、ISO感度の上げすぎは画像が荒くなるので注意が必要です。

おさらい↓
ISO感度はブレブレ写真の回避。
・暗くてシャッタースピードが遅い。
・三脚が使えない。
こんな時はISO感度をあげましょう。

この日はいつもより空を眺める時間が長かったのではないでしょうか?普段から空を眺める機会があるという人の方が少ないと思います。月食をきっかけに空を眺めて、自然の美しさや心のリラックスにつながればと思います。

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